過去との向き合い方について思うこと
「自分の生まれていない時代に執着めいた興味関心を深めてどうするんだ」と、思うことがある。
確かに過去になるにつれて汚いところが削ぎ落とされて綺麗になるだけという考えは、間違いとは言い切れない。
言い切れない、としたのは、自分がそれに疑問を抱いているからである。
しかし「その当時に残された記録」は、誰もが思うよりも生々しく、その時々を刻んでいる。
写真や動画、新聞記事、その時々を体験した人の証言。
言葉が曖昧ならば、前者と照らし合わせて事実と繋げられる。
だから私は、"過去は美化される"なんてこれっぽっちも思っていない。
その時その時の記録が、全てを語るからだ。
少なくとも、今はそうだと信じて疑わない。