平成が残り1時間と24分辺りになったところで、この文を慌てて書き始めた。
史上初の"元号末"の神奈川は4月と末だというのにまるで冬のように肌寒く、自宅でも暖房が欠かせない日々だった。
そして雨だった。神話の世界では雨には「穢(けがれ)を流すもの」という意味があるそうで、年末の除夜の鐘に代わって天がそうなるように計らった…と考えておく。
私が思うに、平成最後の数年は今までの「当たり前」がどんどん消えていくものだったと感じた。
ただ、「当たり前はずっとあるものでもないし、変わっていくのが常である」ということを平家物語よりも生々しく伝えてくれたのも、平成末期の世の中だったのではないかと思う。
ここ2〜3年の自分の生活や環境の変化については辛いものも多々あったが、その一方で少しずつ新しい世界を開拓していき(それでも「まだ足りない」らしいが…)、少しずつでも前を向くようにはなったはずである。
それは今も落ち込むことの方が多くても、だ。
令和という時代が良い時代になることを祈りつつ、自分で良くできることは良くしていこうと心に誓い、ここにこの文を結ぶこととする。
平成31年4月30日 Mikage